契約書・契約図書は裁断せずにスキャンできる?非破壊スキャンの条件と注意点
「原本を裁断せずに、契約書をそのままスキャンしてほしい」——契約書類の電子化で最も多くいただくご相談です。結論からお伝えすると、契約書・契約図書は裁断せずに(非破壊で)スキャン可能です。ただし、製本の状態によって仕上がりに差が出るため、事前に確認すべきポイントがあります。本記事では、実際のご依頼で頻繁に質問される内容をもとに、非破壊スキャンの条件と注意点を解説します。
目次
契約書や契約図書は裁断せずにスキャンできますか?
はい、裁断せずにスキャンできます。製本された契約図書も原本を傷めない非破壊スキャンで電子化可能です。
契約書は署名・押印された原本そのものに法的な価値があるため、「裁断できない」というご要望は当然のものです。当社では、ブックスキャナや上部読み取り型の機材を用いて、綴じられた状態のまま1ページずつスキャンします。契約書のほか、製本された完成図書・契約図書・覚書のファイル綴りなども同様に対応できます。
非破壊スキャンと裁断スキャンは何が違うのですか?
裁断スキャンは背を切り落として高速機で読み取る方式、非破壊スキャンは綴じたまま読み取る方式です。原本を残す必要があれば非破壊一択です。
裁断スキャンは、書類の背(綴じ部分)を切り落とし、1枚ずつばらした状態で自動送り装置(ADF)に通す方式です。高速・低コストで大量処理に向きますが、原本は綴じられた形では残りません。一方、非破壊スキャンは冊子を開いた状態で読み取るため、原本はそのままの姿で手元に戻ります。処理速度は裁断方式より遅く、その分費用は割高になりますが、契約書・貴重資料・返却必須の借用資料では非破壊が選ばれます。
非破壊スキャンがきれいに仕上がる条件はありますか?
綴じ代(ノド側)に十分な余白があり、ページがしっかり開く製本であれば、情報の欠けなくきれいにスキャンできます。
仕上がりを左右するのは、主に次の3点です。
1. 綴じ代(ノド側)の余白
文字がページの綴じ目ぎりぎりまで印字されていると、開いたときに文字が湾曲部に入り込み、読み取りに影響します。綴じ代側に十分な余白がある文書であれば、情報欠けの心配はほとんどありません。
2. 冊子の厚さと開き具合
厚い冊子ほどノド側の湾曲が強くなり、影や歪みが出やすくなります。無理に押さえつけると背割れの原因になるため、原本保護を優先しながら最適な開き方でスキャンします。
3. 製本方法
くるみ製本・ビス留め・リング綴じなど、製本方法により適した読み取り方が異なります。リング綴じやビス留めであれば、一時的に取り外して平置きスキャンし、元の状態に戻せる場合もあります。
綴じ代の影や文字欠けが心配です。事前に確認できますか?
はい、ご発注前に現物確認とサンプルスキャンで仕上がりをご確認いただけます。
実際のご依頼でも、まず表紙・目次・本文の写真をお送りいただき、綴じ代の余白やボリュームを確認したうえで「非破壊できれいにスキャン可能か」を判断しています。判断が難しい場合は、一部ページのサンプルスキャンを行い、仕上がりイメージをご確認いただいてから本作業に入ります。「やってみたら文字が欠けていた」という事態を防ぐための、当社標準の進め方です。
機密性の高い契約書を外部に預けても大丈夫ですか?
当社はISO27001(ISMS)認証を取得しており、NDA(機密保持契約)の締結や電子契約サービスでの締結にも対応しています。
契約書は企業の機密情報そのものです。当社では入退室管理された作業環境で取り扱い、ご要望に応じてNDAを締結のうえお預かりします。DocuSignなどお客様側の電子契約サービスによる締結も可能です。お預かりから返却まで、機密文書としての管理を徹底した運用でお応えします。
費用と納期はどのように決まりますか?
冊数・ページ数・製本状態・カラーの有無で決まります。まずは写真やおおよその冊数をお知らせいただければ概算をご提示します。
非破壊スキャンは1ページずつ丁寧に読み取るため、裁断方式より単価は高くなりますが、対象を「原本保存が必要な契約書のみ」に絞ることで総額を抑えられます。カラーページ混在、OCR処理(文字検索できるPDF化)、ファイル名の付与ルールなどのご要望も、お見積り時にあわせてご相談ください。
よくあるご質問
Q. 一部の冊子だけ先に納品してもらえますか?
はい、分割納品に対応しています。お急ぎの冊子から順次スキャン・納品することが可能です。
Q. スキャン済みのPDFに、後からOCR処理だけ依頼できますか?
原則としてスキャン作業とセットで承っていますが、スキャンのご発注と同時であれば、お手持ちのPDFへのOCR処理も併せてご相談いただけます。
Q. 原本はどのように返却されますか?
お預かり時の状態のまま、セキュリティに配慮した方法でご返却します。返却不要の書類がある場合は、処理完了証明書つきの機密廃棄も承ります。
まとめ:契約書の電子化は「裁断しない」が選べます
契約書・契約図書は、原本を傷めずに電子化できます。ポイントは、綴じ代の余白と製本状態を事前に確認すること、そして不安があればサンプルスキャンで仕上がりを確かめてから進めることです。スキャンブリッジは1,200件を超える電子化実績をもとに、現物確認からセキュリティ対応までワンストップでご支援します。契約書の電子化をご検討の際は、まずは冊数やお写真を添えてお気軽にご相談ください。
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